美しい見た目と機能性を兼ね備えた、新世代のコーティング方法として知られているのが、UVフロアコーティングです。新築にUVフロアコーティングを施す方も増えていますが、このコーティングの寿命はどのくらいなのか、他のコーティングと合わせて解説します。

UVフロアコーティングの寿命

UVフロアコーティングは耐久性に優れており、平均寿命は最低でも20年以上といわれています。フローリングの美しさを長期的にキープできるのはもちろん、耐水性にも優れ、摩擦にも強いため、フローリングの劣化を完璧に防ぐのが特徴です。

ピカピカと鏡のように周囲を映し出すキレイさをキープしながらも、滑りにくく歩きやすい仕様になっているため、ファミリーやペットにも最適な作りです。

UVフロアコーティングはもしも一部だけ剥がれてきてしまった場合も修繕が簡単です。剥がれている部分にのみコーティング材を塗布して照射器を当てれば、待ち時間なくあっという間に元通りになります。

長ければ30年は耐久性をそのままキープし続けるほどの強さを持っているため、新築にUVフロアコーティングを施す方も珍しくありません。

専用の照射器がないとコーティングできませんので、自分でコーティングを施すのは難しいです。しかしダメージ耐性に特化していて、塗り直しをする必要もほとんどありませんし、一部が剥がれてしまったとしてもすぐに補正が効きますので、何かと便利に使えるコーティング方法といえるでしょう。

ガラスコーティングの寿命

一般的なフロアコーティングとして広く定着しているのが、ガラスコーティングです。ガラスコーティングはUVフロアコーティングとは違い、一般の方でも道具さえあればワックスを塗る感覚で加工ができます。しかし、その分寿命は15年ほどと少し短めです。

UVフロアコーティングと比べると多少硬度は落ちますが、基本的に防水性や耐水性にも優れており、UVフロアコーティングほどではありませんが程よいピカピカの仕上がりとなりますので、見た目、機能性共に申し分ないコーティングといえるでしょう。UVフロアコーティングと同じく薬品耐性もあるのが魅力です。

クッションフロアなどにも対応可能なコーティングですので、UVフロアコーティングと場所によって使い分けている方も少なくありません。またUVフロアコーティングのピカピカすぎる仕上がりが苦手という方はこちらを選択する方も多く、UVフロアコーティングとガラスコーティングを好みに合わせて使い分けている方が多いです。

シリコンコーティングの寿命

シリコンコーティングは一般的に油性タイプのものが使われますが、こちらの場合耐久性は10年～20年が目安とされています。

UVフロアコーティングに比べるとこちらも硬度は劣りますが、撥水性に優れている他、滑りにくく長期的に美しい仕上がりをキープできるため、人気のコーティング方法です。後から貼り直しができるタイプのコーティング材でもありますので、お試しにシリコンコーティングを施す方も少なくありません。

ただし水性のシリコンコーティングの場合、油性と比べると耐久性が低くなります。水性の方が価格は安いですが、その分寿命は数年程度とされているため、一時的にコーティングしたいということではない限り油性タイプを使った方が無難です。

油性タイプ水性タイプ共に道具が揃えば自分でもコーティングができます。ですが一部塗り直しをするとなると、劣化箇所を削るなど補正する必要が出てきますので、その分手間はかかるでしょう。

ウレタンコーティングの寿命

ウレタンコーティングはフロアコーティング材の中でも最も早く世に普及したコーティング材ですが、その分最近のコーティング材に比べると耐久性は劣ります。世に出回っているウレタンコーティングは油性タイプが一般的ですが、耐久性は5年～10年とされ、硬度は他のコーティング材に比べて最も低いのが難点です。

その分低価格で手軽に行えるコーティングではありますが、こちらはコーティングに寿命が来たら再施工はできません。フロアごと1度コーティング材を剥がすなど手間隙がかかりますので、これから長期的に住む家に対して使うにはおすすめできないでしょう。

またこちらも水性タイプがありますが、水性タイプはより一層耐久性がダウンしますので、数年しか効果が持続しません。一時的に住む家であればまだしも、新築に利用するには向いていないでしょう。

UVフロアコーティングはこのように、他のコーティング方法と比べても耐久性に優れており、長期的に美しさをキープできるのが特徴です。その分工費はかかりますが、数年しか持たないフロアコーティングを何度も塗り直したりするよりも、結果として支払う金額は安く済むでしょう。これから新築を建てる方は、できるだけ丈夫で長持ちするフロアコーティングを選んで、快適な生活をゲットしてみてください。