床の美しさを守るために欠かせないフロアコーティング。しかし、このフロアコーティング施工を巡っては、何かとトラブルが尽きないのが現状です。この記事では、フロアコーティングを業者に依頼する際に起こりやすい、トラブルや対処法を解説します。トラブルを避けてフロアコーティングをしたい方は、参考にしてください。

フロアコーティングの施工時のトラブル事例

フロアコーティングはコーティング材を床に塗るだけと思うかもしれませんが、決してそんなことはありません。業者によって施工の品質には大きな差が出てくるため、施工時にトラブルが起きるケースは多いのです。

たとえば、ゴミが附着した状態のままコーティングをしたことにより、汚い状態で仕上がったケースはよくあります。

賃貸物件ではとくに起こりやすく、自分が住む前のタイミングのクリーニングのときに粗雑な業者が入った結果、内見をしていた時とは比べものにならないほどの汚い床になっており、コーティング材の下に異物が入っているため、1度表面を削ってゴミを取り除くことになったというケースもあります。

次に多いのがコーティング材の接着不良によるトラブルです。こちらもゴミの附着同様、床にもともとついていたワックスなどの薬品などがきちんと取り除けていなかったことが原因で発生するトラブルで、床とコーティング材がきちんと密着しておらず、みるみるうちに剥がれてきてしまったというトラブルにつながります。

フロアの状態によっては一部貼り直しではなく、全面貼り直しをしないといけないほどの厄介なトラブルです。

コーティングの硬化不良が原因で発生するトラブルもあります。通常コーティング材は時間経過とともに硬化して固まるのですが、何らかの理由できちんと硬化がされないまま引渡しをした結果、硬化不良の所を踏んでしまって床が傷ついたというトラブルもよくあるのです。

硬化不良が起きた場合も部分修繕が可能な場合もあれば、すべてのフロアコーティングを張り直す必要がでてくる場合があるでしょう。場合によってはコーティング材だけではなく、フロアそのものの張り替えをしないといけないケースもあります。

そして業者の経験不足が原因で発生するトラブルの中でも最も多いのが、コーティングの塗りムラです。コーティング材が均一に塗られていないため見た目に明らかな差が出てくることがトラブルの原因ですが、熟練の作業員であれば絶対にこのようなことは起こりません。

こちらのトラブルに限らず、いずれのトラブルも信頼できる業者にお任せすれば十中八九起こりえないため、施工は必ずフロアコーティングの扱いに慣れているベテランの作業員に依頼するべきでしょう。

フロアコーティングの施工後のトラブル事例

ここからは、フロアコーティングを施工してから数年後に発生しやすいトラブルについて解説します。

まず多いのが、寿命よりも早くコーティングが剥がれるというトラブルです。通常は10年が寿命とされているのに数年後にコーティングが剥がれてきたという場合、施工時にコーティング材がきちんと接着していなかったことが原因としてあげられます。

次に多いのが、部分的にツヤがなくなるというトラブルです。施工を行ってから数年で、一部にのみツヤがなくなった場合は、施工時の硬化不良が原因で発生した可能性があります。

いずれの場合も、フロアコーティングの部分補修をするのか、それとも全体補修をしないといけないかは状況によって異なりますが、こうした場合を考えて業者を選ぶ際にはアフターサービスが充実している会社を選ぶと安心です。

トラブルを防ぐために業者選びのポイントを把握しよう！

何度もいうようですが、きちんとした業者に依頼すれば、このようなフロアコーティングに関するトラブルは一切発生しません。寿命が来るまでトラブルが起きることなく、快適に過ごせるでしょう。

フロアコーティングに関するトラブルを防ぐためには、1にも2にも信頼できる業者を選ぶことが肝心です。業者を選ぶ際にはネットの口コミや評判をチェックする他、見積もり書を提示された際に、内訳ができるだけ細かく記載されている業者を選ぶのがおすすめです。

施工に詳しく真摯になって取り組んでくれる業者は、見積もり書の内容を細かく記載する傾向にあります。施工範囲は何m²なのか、施工方法に至るまで事細かく記載して、お客様が安心して依頼できる環境を整える努力をしているため、そういった真面目に取り組んでくれる業者に依頼することで、トラブルを防ぎやすくなるでしょう。

フロアコーティングはこのように、きちんとした業者に依頼をしないと何かとトラブルが発生するケースが多いのが現状です。

新生活が始まると心躍らせながら新居に入ったにも関わらず、フロアコーティングに何らかのトラブルが起きているとテンションが下がってしまいます。せっかくの新生活にケチをつけるような事態が発生しないためにも、依頼する業者の選別は丁寧に行いましょう。