フロアコーティングはいつすればよい?最適な施工タイミングは?
「フロアコーティングはした方が良いの?いつすれば良いの?」という質問を非常に多く目にします。結論からいうと、「フロアが一番きれいなタイミングで、絶対にやった方が良い」と言えます。今回は、なぜ絶対にやった方が良いのか、そしてなぜ一番きれいなタイミングが良いのかその理由を分かりやすく解説していきます。
フロアコーティングをした方がよい理由
まず始めに、フロアコーティングがどんな施工技術かご存知でしょうか?フロアコーティングとは、フローリングの表面をさまざまな樹脂や溶剤を使って覆うことで、汚れや傷がつきにくく、きれいな状態を維持する施工技術のことを言います。
これだけを聞くと「それってワックスと一緒でしょ」と思う方がいるかもしれませんが、フロアコーティングとワックスは全く違います。汚れや傷に対する保護機能や光沢感など違いはたくさんありますが、最も大きな違いは耐久年数です。ワックスの効果は、平均して数カ月ほどですが、フロアコーティングは、二十年以上その効果が継続するため、機能面だけではなくコストパフォーマンスで比較しても圧倒的にお得と言えます。
それでは、フロアコーティングを「絶対にした方が良い」とおすすめする具体的な理由を解説していきます。普段気を付けて生活をしていても、家具の移動や物の落下、ペットや赤ちゃんのおもらしなどで、フローリングは時間の経過とともに傷が多くなり、汚れも目立ってきます。
しかし、フロアコーティングにより、樹脂や溶剤でコーティングしていると、フローリングの表面は、強度の高い膜に覆われた状態になります。この膜により、細かな傷や水分が直接フローリングに届くことを防ぎ、いつまでもきれいな状態を保ちます。また、本来は水や洗剤が大敵であるフローリングも、表面の被膜により水分を防ぐため、手軽に掃除が出来るのも、フロアコーティングをおすすめする大きな理由です。
フロアコーティングは入居前がおすすめ
ここまで読んでいただき、フロアコーティングのメリットが分かったら、次は専門業者への申し込み。ただこの申し込みも時期とタイミングが非常に重要です。フロアコーティングを行うのに最も適しているのは、新築またはリフォームが完了し、誰も足を踏み入れておらず、家具や家電などが運び込まれる前の何もない状態です。
理由は当然ですが、家具や家電の搬入などで人の出入りが発生すると、フローリングに細かな傷や汚れが付く可能性があるからです。フロアコーティングの機能は、あくまでもフローリングの表面を膜で覆うことにより、今以上の傷や汚れを防ぐことです。そのため、そもそもフローリング自体に傷や汚れがあった場合、どうしようもありません。
「それならば、引っ越しの日が決まったら、その2~3日前に施工してもらえばいいんだね!」と簡単に思われるかもしれませんが、少し注意が必要です。先に引っ越しの日程を決めてから、いざフロアコーティング業者に依頼してみたら予約がいっぱいで、予定の日に予約が出来ないということも考えられます。
フロアコーティングを終えなければ引っ越しも出来ないので、そうするとすべての予定をずらさなければならないということも考えられます。特に引っ越しシーズンは、繁忙期で予約が取りにくいので注意しましょう。フロアコーティングの施工依頼は、引っ越し日を基準に考えるのではなく、引き渡しの予定日が分かった時点で、業者へ相談しておくことが大切です。
施工時間と乾燥時間の目安
フロアコーティングの施工を行う際は、施工時間だけではなく乾燥時間も配慮する必要があります。特にフロアコーティングの後、十分な乾燥時間を取らずに家具の搬入等をしてしまうと、せっかくフロアコーティングが台無しという事にもなりかねません。ここでは、フロアコーティングの施工時間と乾燥時間について解説します。
フロアコーティングの場合、施工時間の中に乾燥させる時間を含めると、短いコーティング剤でも24時間弱、長いものでは48時間以上掛かるものもあります。使用するコーティング剤によって乾燥時間が大きく異なるので、状況に合わせて選ぶのがいいでしょう。
例えば、すでに引っ越しの日程が決まっていて、48時間も時間を取れないという方であれば、速乾性の高い「UVコーティング」がおすすめです。乾燥だけなら数時間で済むので、塗る作業を含めても一日あれば完了します。次に乾燥時間が短いのは「ウレタンコーティング」です。光沢感は他のものに比べ少し劣りますが、リーズナブルな価格と乾燥が24時間ほどで済むこともあり人気の商品です。
他にも人の出入りが多い事務所などで人気なのが、一番硬度が高い「ガラスコーティング」です。乾燥には48時間ほどかかりますが、傷がつきにくく、水分にも強いので、きれいな状態を長く維持します。他にも「シリコンコーティング」等コーティング剤には様々な種類があり、それぞれにメリット・デメリットがあるので、専門業者と相談し、何が自宅のフローリングに合っているのか考えましょう。
いかがでしたか?近年フロアコーティング人気が高い理由が分かったのではないでしょうか。施工時間が長いので、躊躇していた人もいるかもしれませんが、一度やると数十年ピカピカのフローリングで過ごせると思うとワクワクしますよね。今回の記事でも解説した通り、フロアコーティングは汚れているフローリングをきれいに修復する訳ではなく、現状を維持し続ける施工技術です。新築やリフォームできれいなフローリングを、数十年先まで維持したいと思ったら、フロアコーティングを是非ご検討ください。