フロアコーティングの施工を依頼しようと思ったとき、まず心配になるのは費用ではないでしょうか。どのくらいかかるのかも知らずに、見積もりをもらったら予算オーバーで、お断りしなければならないのも困りますよね。今回はまず費用相場を詳しく説明し、費用を抑えるポイントについてもご紹介していきましょう。

フロアコーティングの費用相場

フロアコーティングの費用は、請け負う業者によってももちろん差がありますが、「相場」があるのでそれを目安にすれば依頼しやすくなります。注意したいのは、フロアコーティングの種類によって費用相場が異なるということです。フロアコーティングの種類には、大きく分けて次の4つがあります。4種類のフロアコーティング、それぞれの特徴と費用相場について説明します。費用相場はいずれも30平米に施工する場合です。

■ガラスコーティング
費用相場は10～25万円です。フロアコーティングの中では歴史が新しく、最先端の技術で施工されます。高硬度で耐水性も高く耐久年数が20年以上のコーティングであり、光沢を抑えたマットなツヤが上品で好評です。

■UVコーティング
費用相場は10～20万円です。ガラスコーティングと同様に耐久年数は20年以上と長く、高光沢で高級感のある床に仕上がります。紫外線硬化特殊樹脂を塗布し、UV照射機で瞬時に硬化させるという特殊な施工ですが、補修が簡単なのでUVコーティングを選ぶ家は増えてきています。

■シリコンコーティング
費用相場は8～15万円です。耐久年数はガラスコーティングやUVコーティングよりも短く、10～20年です。シリコン樹脂のコーティングで、撥水性が高く滑り止め効果も高いことから、ペットを飼っている家におすすめです。

■ウレタンコーティング
費用相場は5～15万円です。耐久年数は3～10年と短く、最も安価なコーティングになります。特殊な機材や技術が必要なく、どの施工業者でも施工可能です。

フロアコーティングの費用相場は、コーティングの耐久年数が長くなるほど価格が高くなる傾向があるようです。価格が高いコーティングは一度施工すれば長期間フローロングを保護し、美しく保つことができますが、安いものは耐久性が低いので数年ごとに施工し直さなければならない可能性があります。

ウレタン樹脂系が主流

施工を依頼する際に、どの種類にするのかを選ぶ必要がありますが、初めて依頼するのなら迷ってしまうかもしれませんよね。こういうときは、最も選ばれているものに注目してみましょう。

フロアコーティングの最近の主流は、ウレタン樹脂系です。光沢があり高級感が出ることから人気があり需要が多いのですが、ウレタン樹脂系の中でも最も人気なのがUVフロアコーティングです。上記で説明したように、UVフロアコーティングは耐久年数が長く耐久性も高い、そしてその分価格も高いコーティングです。価格は高いのですが、耐久性が高いため次の施工までの期間も長くなりますから、長い目で見ればお得ということになるでしょう。

耐久性に優れているだけでなく、耐摩耗性や耐熱瀬にも優れ、滑りにくいためペットのいる家庭で選ばれることが多いです。紫外線で瞬間的に硬化させる施工なので、すでに入居済みの家にも適した施工ですが、下地であるフローリングの状態には注意が必要です。キズや割れがある場合は、事前に補修するようにします。

フロアコーティングの費用を抑えるポイント

フロアコーティングの施工は決して安くはありませんから、可能ならできるだけ費用を抑えたいと思うかもしれません。安く施工するためには、コーティングに使用する液剤を低価格のものにすれば手っ取り早いのですが、安いものには安いだけの理由があるので注意が必要です。安かろう悪かろうであるとはいいませんが、やはり質のよいコーティング剤とそうではない安いものでは、仕上がりに差が出てしまうものです。

コーティング剤選びだけでなく、費用を抑えるために最も重要視しなければならないのが業者選びです。インターネットでフロアコーティング業者を検索すると、目を引くような低価格で施工を請け負うという業者も多いです。正当な理由で低価格にしているのなら問題ありませんが、中には悪質な業者も存在し、依頼内容と異なる安いコーティング剤を使用したり、溶剤を薄めて施工する場合もあるといいます。

また、知識や経験、技術力のない素人のような作業者に施工させるケースもあるので、業者を選ぶときは慎重に、徹底してこだわるようにしましょう。安さだけで選んでしまうと、仕上がりがひどい状態で、施工し直す必要が出てくるかもしれません。業者は1社だけでなく、複数から見積もりをもらい、比較して適正な価格の業者から選ぶのがおすすめです。

フロアコーティングの費用相場は種類によって異なりますから、依頼する際はそれぞれの相場を把握して業者を選ぶようにしましょう。今主流はウレタン樹脂系のフロアコーティング、UVフロアコーティングがおすすめになります。施工費用を抑えることも可能ですが、安さだけで選ぶのではなく、信頼できる業者であるか見極めることが大切なので、複数の業者から見積もりをもらい、比較検討して選ぶようにしましょう。